刺し縫い
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剣道に夢中だったあの頃、袴や防具、木刀にしないなどの手入れは練習の一部でした。
面を干しながら、胴着の刺し縫いの規則正しい模様が美しく、試合で一本取ったときのすがすがしい端麗さに似ていて、じーっと眺めたことがありました。
稽古のあとはなにもかもが汗でびっちょりですから、このどうぎはすぐに洗濯機行きです。
乾いた時のぱりっとした生地の感触が今もって大好きです。激しいスポーツですから、木綿の布地を重ねて表面に丈夫な糸で細かく刺し縫いしているわけです。
他には柔道着にも、また、台所でつかう布巾にも多く使われているようです。いづれもそれぞれの布が刺し子によってより強度を増しているのです。
その図案はほんとうに様々です。こんなことを考えていたある日、全く様子が違う刺し縫いに出会いました。母といっしょに行った呉服店でのこと。
着物の半襟に日本刺繍でこれがしてあるのです。驚きでした。繊細でキレイすぎて、まぶしいくらい。
刺し縫いの図案だって、花模様が多いとはいえ、和服での一番のオシャレの見せ所らしく、金魚がついてるのがあるらしく、色々あって楽しいなあと思いました。

